宮崎を中心に住宅の新築・リフォーム、店舗づくりをおこなっている建築設計事務所 建図宮崎(けんとみやざき)

Kent Note ~ 住宅デザインの話

いつまでも家族が住み続けられる家。
その為に欠かすこと出来ない
『デザイン』

それはアンティークと同じ。
美しいからこそ価値があり、
手入れしても使いたくなる存在。
誰もが懐かしく、心安らぐデザイン。
世代を超え、理屈なく住みたくなる
デザイン。

イギリスではそんなお家に敬意を込めて
Homely(ホームリィ)と表現します。
子どもたちが大人になり親となり
世代を超えて大切に住み継がれる、魅力的な住まい。
古くなることをデザインされた家はいつまでも新しい。
その答えは30年後あきらかとなることでしょう。
ケントミヤザキのデザインコードです。

美しくなれる建築なれない建築

個性をバラバラに表現するかのようなデザインの世界。 しかし、住宅デザインにおいては、時代の中で誰もが機能的でいつまでも美しいと感じるデザインが様式(=スタイル)として確立されてきました。 スタイルにはその時代の思想や、経済状態や建設地の気候や風土、建築材料の調達手段などが色濃く反映された機能的なルールが存在します。 現在でもデンマーク王立芸術学院 教授で近代家具デザインの父であるコーア・クリントが提唱する『過去の名作から学び現代にりデザインする』教えは受け継がれプロダクトデザインの中で大切に実践されています。
先ずは、デザインの基礎を知り、これからのデザインにどう活かすのかを知って頂くために、過去私達が同じように携わり答えを導き出した作品たちに、敢えて窮しながらカテゴライズさせて頂きました。 いづれも日本の住宅事情からうまれたMade in Japanな家たちです。今からつくる住宅デザインにおいて自分やパートナーの『好き』がどのような傾向であるのかを見つけ家づくりのデザインベースとしていただければうれしく思います。

●イングリッシュ コロニアル スタイル

アーリーコロニアルリバイバルスタイル
米国北部では英国からの移民が圧倒的に多かった為、コロニアル様式の代名詞される事もある。 基本的に17世紀中期のクリストファー・レンがルネッサンス様式に感銘した奇数柱間のデザインが基本とされ、ジョージ王朝が踏襲した為、ジョージアン様式とも言われる。 ニューイングランドでは木材資源が豊富であった為、木造下見板の外壁が象徴的な印象を与える事となった。

●ダッチ コロニアル スタイル

インテリアデザインを一般化したのはオランダ人画家フェルメールであると言われる。 ニューヨークはかつてニューアムステルダムと呼ばれ、ハーレムという地名は母国オランダの美しい都市ハーレムにちなんで付けられた。 基本的に経済的で合理的、機能的で耐久性の高い材料を好む。 小屋裏を利用しようと急勾配の屋根をマンサードにしたり、採光の為に軒を跳ね上げさせカバードポーチとしたり、機能とデザインが調和する工夫が随所に見られる。

●スパニッシュ コロニアル スタイル

メディタレニアンスタイル
素焼き瓦・スタッコ壁・少々のアイアン装飾が特徴。アンシンメトリーで優しい雰囲気を醸し出す。 地中海の太陽と温かさをイメージさせるデザインはメディタレニアン=地中海様式と総称される。 イタリアルネッサンスに影響を受けたデザインは世界中でみられ、屋根の勾配や軒の出、ドア・窓のトリムや装飾によって、プロバンス・プエブロなど気候風土に合わせたスタイルデザインに変化する。 スパニッシュスタイルは観光宮崎のデザインコードにもなっている。

■コロニアルスタイル

住宅のデザインはアメリカにおいて確立したと言われる。16世紀、アメリカに渡ったヨーロッパの移民は自分達の住まいを本国の建築様式でつくり自分たちの出身や宗教などアイデンティティーを主張しながら植民地=コロニーを開拓した。 そのような背景の中から街並みが形成されイングリッシュ、ダッチ(オランダ)、フレンチ、西部~カリフォルニアのスパニッシュと住宅街ごとに表れるデザインがカテゴライズされ様式として確立したのである。 面白いのは英国から独立した政府関係建造物のほとんどがコラム柱が特徴的なギリシャ建築を楚とするアダムスタイルと言われるデザインで造られ、キリストでもない神に仕える自由な意思を表現した事だ。

●クラフツマン スタイル

w・モリスのアーツ&クラフツ運動から派生しアメリカで確立したデザイン様式。緩勾配の大屋根が家族の平等を表す思想的なデザインはアジア(インドベンガル地方)の軸組建築がデザインベース。 現地の素材を使い構造材を見出しで使うなど日本人にも親しみやすいデザインが多い。 日本の別荘地で使われる『バンガロ―』はインド→イギリス→アメリカ→大正時代の日本と世界一周して入ってきたデザインだったのである(笑)

●インターナショナル・モダンアーキテクチャル スタイル

日本の建築家が最も影響を受けているデザインコード。19 世紀産業革命によって、鉄骨やコンクリートなどの新素材・新工法によって建物は高層化し、急速なグローバル化は有名建築家を産んだ。 F・ライト、コルビジェ、ファンデルローエ。彼らは表現の自由を加速し、機能的である事や帰属意識までも否定するミニマルな装飾美を見出した。 コルビジェが提唱する近代建築の五原則『ピロティ・屋上庭園・自由な平面・水平連続窓・自由な立面』がつくられた。

●北欧系木造建築

北欧系のデザインは日本と同じ『木の文化』を持つ国同士として共通性も多く馴染み易い。 家具に代表される冬、家の中で過ごす時間の長い地方らしく自然素材で飽きのこないシンプルなデザインはいつまでも新鮮。 和洋を問わずシンプルなライフスタイルを表現するには最も適したデザイン。 パッシブソーラーデザインにも対応しやすい。

●トランジッション スタイル

今まで確立されてきたデザイン様式を、設計者が咀嚼し、新たなデザインとして表現する、住宅建築家ヤノとしてのライフワーク的なデザインスタイル。 『僕たちは機能的な西洋式の生活の良さを知った伝統的な日本人である』事を表現したいと常に思う。 先人の知恵を現代の技術で『心地よさを』をデザイン。宮崎の太陽と海と風や緑に溶け込むように意識するのがケントスタイル。

●宮崎の家 再生プロジェクト

伝統的な木造建築に耐震性や省エネルギー性など現代の技術を取り込み、再生させるプロジェクト。命を守る事を優先しつつ、水屋や台所など思い出を大切にしたデザインで仕上げる。設計者の経験や耐震性への思い、大工や職人の技術が最も必要とされる仕事。耐震診断補助金事業対象診断しています。

●パッシブソーラーデザイン

ここまで外観上のデザインをカテゴライズしてきたが、パッシブソーラーデザインは太陽の光や風の動き、隣家や立地環境など、その土地の特性を読みそれぞれのデザインに取り入れようとする設計手法の事である。